レガシーキャリアでも、その系列・傘下の航空会社でも、またLCCでもない。
100席以下の小型ジェット機で地方都市間路線を運航する リージョナル航空が果たす役割とは?
就航10年目の報告。
2009年7月23日、静岡=小松、熊本、鹿児島の3路線を皮切りにスタートした 新しい定期航空会社、
フジドリームエアラインズ(FDA)。
静岡・清水に本拠を置く総合物流サービス企業、鈴与の子会社として 新しい航空ビジネスに参入した
同社は、10年目の節目を迎えた。
富士山静岡空港、県営名古屋空港(小牧空港)を拠点に、 14機(エンブラエル170/175型機)の
フリート体制で、全国19路線、毎日80便に定期就航。
チャーター便も積極的に展開、北海道・稚内から 沖縄・与那国島まで
年間1400便の運航実績がある。1機1機の色が異なるカラフルな機体デザインは、地方と地方を結ぶ
交流の架け橋となることで、それぞれの文化や経済が発展し、各地方が独自の色で光り輝く
カラフルな日本をつくりたいという リージョナルエアラインの理念を体現したものだ。
なぜ、ローカルtoローカルなのか。
地方空港の利用を通じて地域間交流を拡大し、互いのより強い結びつきを作りだす ことによって
豊かな日本全体を下支えしていく、それがFDAの理念である。東京発着便に一極集中する
航空ネットワークから、多彩なカラーをもった地方・地域同士のネットワークへ、
それが日本のリージョナルエアラインのミッションだとFDAは任じる。
本書は、フジドリームエアラインズの代表取締役会長をはじめ、 取締役、各部門長ら第一線の社員が執筆。
就航地ごとのさまざまな取り組みの実例を紹介、10年目の同社がたどってきた道を 総括するとともに、
地方活性化に資するリージョナル航空の展望を示す。
■刊行種別:書籍
■発売日:2019年06月29日
■サイズ:四六判
■ページ数:288